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金沢美術工芸大学の卒展へ行ってきました! | 岐阜・一宮・名古屋 | デザイン事務所BRIDGE
2018.03.04
こんにちは
少しずつ暖かい日も増えてきました。春が近づいてきましたね。
3月は卒業シーズン。
この時期、全国の芸大・美大では、卒業生が一年間かけて制作した「卒業制作展」(通称「卒展」)が行われています。
先日、石川県金沢市にある美大、「金沢美術工芸大学」(通称「金美」)の卒展へ行ってきました。
金美の卒展は21世紀美術館で行われます。
ガラス張りで光のたっぷり差し込む白い建物はとても気持ちがいいです。
先日の大雪の名残がまだ残っていて、暖かくなってきてはいるもののまだ雪がたくさん残っていました。
金美は「美術科」「デザイン科」「工芸科」を有しており、それぞれ
◯ 美術科・・・日本画 / 油画 / 彫刻 / 芸術学
◯ デザイン科・・・視覚デザイン / 製品デザイン / 環境デザイン
◯ 工芸科・・・工芸(陶磁、漆、木工、金工、染織)
の専攻があります。
金沢は「金箔」「漆」「加賀友禅」など工芸の盛んな街です。
金美の工芸の表現の幅や技術が全国の美大・芸大の中でもかなり高いように思いました。
(写真・工芸科の展示の様子)
他にも、他の美大・芸大と違うなと感じたのは、デザイン科の展示の見せ方です。
(写真・環境デザイン科の展示の様子)
環境・製品デザインの展示は、見せ方が統一されていたのです。
そうすることによって、全体が見やすく、一つ一つ順を追って作品を楽しむことができます。
見せ方は統一されていますが作品の自由度は高く、コンセプト・内容の幅は広かったので、見やすく、でもバリエーションはある、見る側にとって親切な、きちんとデザインされた展示になっていました。
視覚デザインは作品によって見せ方を変えていましたが、それぞれの作品のコンセプト・作風に最適な展示方法が選択されており、金美のデザイン科の指導のレベルの高さを感じました。
大学の雰囲気やクオリティーを感じるのには、卒展を観るのが一番だなあと実感しました。
金美の卒展は残念ながら終わってしまいましたが、まだまだ全国の美大・芸大の卒展は開催されています。
興味のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。